K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240214)

布団に入るから眠くなってしまうんだ、ということで横にならず頑張って起きていたのだが、予想していたよりも楽に連続活動時間が20時間を超えた。しかしながら、そのあたりを境にどうにも記憶がはっきりしない。頭の半分はぼんやりと眠気に支配されつつも、わりと頭を使う行為を続けていたせいか珍しく食欲も湧いてきて、これを逃してはならないと思い頑張って食べることにした。そのまま眠ってしまっていたら、また栄養欠乏状態に陥りかねない。
食後は当然、血糖値が上がるわけで、さらに消化のために血液が胃腸に集中するとも言われている。慣れない連続稼働に、私の脳は気づかぬうちに疲弊していたのだろう。食べ終えて1時間も経たないうちに、おそらくほとんど気絶するような形で眠りに落ちてしまった。普段は胃が痛くなるせいで消化が完了するまでは寝ることができない私が、まだ消化途中で食道も閉じていないであろうに、ぐっすりと眠ってしまうなんて……身体を限界まで酷使すれば、睡眠の悩みなんて消え失せるのではないかとさえ思ってしまう。
とはいえ就寝のための支度を一切せず、洗い物もそのままだったので、次の日まで長時間の眠りというわけにはいかなかった。やや長めの、いや長すぎる仮眠くらいの感覚で、ひとます動ける程度の元気を取り戻していく。睡眠というのは長さも重要だが、QOLの向上においてより求められるのは質だろう。その点で言えば、間違いなく直近数週間で最も質の高い眠りだった。胃には消化中の食物があり、歯も磨いていないままで、決して好ましいコンディションではなかったはずなのに不思議なものだ。
この手の素晴らしい睡眠体験を意図的に再現できるようになれば、もっと人生が楽しくなりそうなものだが、生きるということはそれほど甘いものではない。私にとって睡眠の長さや質というのはガチャを回すようなもので、自らの意志によって操作できる営みではないのだ。特にコツなんてない。運が良ければ眠るのに理想的な条件を整うくらいのもので、本質的にはたまたま「そうなる」のを待つことしかできないだろう。明日もまた、気持ちの良い睡眠を取れることを願いたい。
ああ、そういえば世間ではバレンタインデーらしいのだが、家にチョコレートを常備しているわけでもないし、それらしき空気感を自分一人の空間で見出すのは、やはり無理がある。2/14という日に特別感を覚えていたのは、せいぜい小学生までだった気がする。