K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240314)

期限というものが設定されていると、どうにも期限ぴったりに終わらせられるように身体が動いてしまう。古くは小学生時代の長期休暇の宿題などが該当するが、休みが始まったら即座に片づけてしまうタイプと、残り一週間くらいになってから重い腰を上げて消化していくタイプがいる。たとえば最終日まで手つかずとか、そもそも宿題なんてやる気がないとか、もっと細分化することはできるだろうけれど、とりあえず早めか遅めかの二種類で考えたい。
あらためて言うまでもなく、私は後者だった。まぁ宿題といっても同じような作業の繰り返しではなく、様々な科目が存在しているから、各課題に対する向き合い方にはバリエーションがある。興味のある内容ならモチベーション高く取り組めるだろうし、一日や二日では到底完遂が困難に思える重い課題についても、中長期的に少しずつ進めていく必要がある。結果として、後回しにしがちなのは一見すると簡単そうに感じるシンプルな課題たちで、頑張れば半日とか数時間程度で終えることが可能そうな宿題ばかりだった。
その手の作業は面白くもなんともないから、原動力となるのは迫る期限というプレッシャーだ。長い休みの序盤から手を付けるなんて、あまりにもコスパが悪い。サボったら死ぬ……そのような危機感に動かされてこそ、退屈な課題たちもかろうじて達成できるというものだ。なんだかんだ、この方針で失敗したことはなかったし、いよいよ期限直前となった際のパフォーマンスに関しては目を見張るものがある。意図的に力を操れない点は困ったものだが、普段からコントロールできるようになったら、どれだけ日常は楽になるのだろう。
さて、前置きが長くなってしまったが、今はちょうど、全国民的に課されている某作業の最終期限直前といった頃合いだ。人によっては死ぬまで無縁ということもあるだろうが、あるいは人によっては毎年の悩みの種だろう。個人的には、不安定すぎて年によって大変なケースとそうでない場合がある。いずれにせよ動き始めるのは設定された期間の半分よりも後半なのだけれど、今年は特に動けなかった。というのも、その作業自体が数分で終わってしまいかねないレベルだったからだ。日々人生の苦しみを書き記してきているけれど、私の生活には様々な事情があり、実態としては「そういうこと」と表現するしかない。はたして、意味があるのだろうかと思わざるを得ないくらいに、それは後回しにしても仕方ないミッションだった。
来年はもう少し面倒になってもいいくらいの気持ちなのだけれど、はたして何か変わるだろうか。