K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

首の痛み

そろそろ本当に、生きていくということが身体の不調とは切り離せないものだということに気づいてきた私ではあるけれど、しかしながら明確な対策を打つことはせず、日々ありのままのデバフを受けてストレスを覚えることにも慣れてきた。
先日は寝不足と動悸の話だったけれど、今回は首の痛みだ。
一定の角度に首を曲げると、強い痛みが走る。凝っているのか痛めているのかすら不明だが、とにかく首の可動域が狭まってしまって、これは地味に厄介な問題だと感じた。

 

原因については、なんとなく心当たりがある。
それはもう、日常生活の大半をPCモニターの前、椅子の上で過ごしているわけなので、そういう人間に特有の不具合はもちろん私にも生じないわけがないのだ。
ひとつには、姿勢の悪さが挙げられる。たまに意識して背筋を伸ばす座り方を試みることもあるのだけれど、目の前に集中していると自然に体勢は崩れていき、どこかに負担がかかるような姿勢にならざるを得ない。
定期的に立ち上がり、全身のストレッチなどを心がけていけば深刻な事態に陥ることはないのだろうと思うけれど、怠け癖という持病を抱える私がそんなことに気力を割けるはずもなく、作業終了といったキリの良いタイミングや、トイレのような生理的欲求に従う動作を除けば、ほとんど座りっぱなしと言っても過言ではないだろう。

マウスは基本的に右腕で使う関係から、右肩に負担がかかっている時間が長い。
いわゆる「正しい姿勢」のまま長時間のクリックを続けていると、腱鞘炎になりかねないこともあって、腕を伸ばすような姿勢を身体が求めるのだ。すると全身は若干、左に傾くことになる。
モニターは正面と、やや左手に一枚という体制なのだが、左のモニターはサブなので見ないことも多い。作業の大部分は正面のメインモニターを使用している関係で、首の向きは真っ直ぐ……というわけにはいかず、傾いた身体から視線を前に合わせようとすると、実質的には常にやや右上を見ているような形になってしまう。
これが、おそらく首にダメージを与えている最大の要因だろう。

文章で上手く説明することは難しいけれど、要するに歪んだ体勢を取っている時間が長く、その最も割りを食っている箇所が首の右側ということなのだ。
自らを本当の意味で客観視することはできないけれど、第三者の視線を想像するに、これでは身体のバランスを崩しても仕方ないくらい、椅子の上に溶けたような感じで体重を預けているのだと考える。
将来的な健康を考慮すると、ここは意識的に改善していかなければならないだろう。

 

ちなみに、実は痛みのピークは昨晩だった。
痛みの場所が場所だけに、軽率に放置していたら長引くかもしれないと思って、できるかぎりのストレッチを施したのだけれど、どうやら応急処置としては正解だったらしい。
まだ完全に痛みが消え失せたわけではないものの、今日は首を左右に動かしても強烈に引っかかるところはなく、昨日ほどの不快感は覚えない。
一応、今夜も軽く肩周りを動かそうと思うが、成果が表れるまでには一回の睡眠を挟む必要があるため、少しもどかしい気分になる。
起きてもまだ痛かったら、どうしよう。なんとなく、そんな不安は拭えないけれど、睡眠というのは最強の心身回復行為なので、今のところは眠りの効果に期待したい気持ちが強い。

たまに寝違えて痛みが生じることはあるけれど、それ以外の原因で首が痛くなることは過去にあまり経験がなかったので、今回は慎重に対処した。
日常における他の問題点や課題についても、こうして真剣に向き合えば即座に解決の糸口が見えてくるかもしれないというのに……本質的に心から危機感を覚えないと、私の身体は動いてくれないらしい。