K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

身体を動かす大変さ

ようやく運動不足解消のために動くことができた。
食料の買い出しや歯医者への通院などで外出および歩行機会は週に何度が作れていたけれど、明確に体力作りを目的とした行動は取れていなかったから、ただの慣れた散歩でしかないのに心理的ハードルは高かった。
ちょうど、二週間ぶりの運動だった。

 

時間帯は深夜から早朝にかけて、と以前から大きく変更はないが、最近は日の出時刻が随分と遅くなってきたので、今後は少し遅らせることになるだろう。
そもそも外が明るくなりさえしなければ、別に深夜である必要はなかったので、わざわざ最も社会が静まり返るタイミングである必要はなかったのだ。
夏場は暑さ回避の意味合いもあったけれど、冬なら特に何時でなければ都合が悪いなんてことはなく、それなら個人的な感覚では、日の出の直前くらいがパフォーマンスの最大化を追求できると考えている。

というわけで、これを書いているのは散歩から半日以上が経過した夜中なのだが、現状は想像していたほど身体的に不都合が生じている感じはしない。
二週間もブランクがあれば、きっと筋肉痛で動けなくなるくらい苦しむことになると思っていたのに……実際のところ筋肉痛は感じているけれど、動作に支障が出るレベルではなかった。
なぜ身構えていたかというと、今回は気分を変えて普段のウォーキングコースに別ルートを追加したからだ。いつもは約5.2km、今回は約6km、とまぁ数字だけ書けば大した違いはないように思えるが、歩くペースは以前のままで距離を15%増加させている上に、二週間ぶりの運動ということもあって、身体的な負担は計り知れなかったのだ。
事実としてラストの数分は脚が重くて上手く進まないくらいだったし、運動不足の身体に対する強めの負荷としては十分以上だったと判断していいだろう。
そういう意味で、反動としてわかりやすい筋肉痛が拍子抜けに感じられるという話がしたかった。明日になれば、より強い痛みが遅れて表面化する可能性もあるけれど、今のところは筋肉痛の発生に大きなラグが生まれる兆しは感じ取れていない。

距離を延長した素直な感想を書いておくと、やや長くて退屈だったかもしれない。
もともと同じコースをタイムアタック的に繰り返しクリアしてきた私だったけれど、今回はお試しということで無理なハイペースは目指さなかったし、知らない道を純粋に楽しむつもりで歩いていた。ただ、残念ながら途中からはゴールまでの遠さにもどかしさを感じてしまうだけだった。
同じくらいの負荷をもっと短い距離、短い時間で得られたらいいのに、歩くこと以外では効率的に体力を活用できそうにない私の肉体を前提にすると、どうにも妙案が浮かばない。
走ると数分でバテるし、直接的な筋トレは苦しすぎて長続きしない。歩行こそが唯一にして至上の運動方法なのだから。

 

これから冬が本格化してくるとなると、モチベーションの維持が難しくなる。
今回は頑張ることができたけれど、もっと寒くなると身体の動きが鈍くなって、気候や体調が整っていても外への一歩を踏み出すのが難しくなるかもしれない。
通学や通勤で、嫌々ながらも毎日のように身体を動かさざるを得なかった日々を思い返すと、心身の健康バランスを保つことは至難の業としか思えない。
在宅で好きなように生きていればメンタルの状態は安定する一方で、身体は衰えていく。肉体の維持を優先するなら、精神的なストレス一定レベルは許容して折り合いを付ける必要がある。

大して苦労することなく両者のバランスを取りながら平然と生きていられる人は、きっと恵まれているのだ。
まぁ大半の人間はどちらかを多少なりとも犠牲にしているとは思うのだけれど、私の場合は極端に寄りすぎてしまって、もう片方を取り戻すのに難儀する羽目になっている。