K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

ペースでわかる自身の体力推移

先週末の土曜朝に、およそ七か月ぶりに再開したハードウォーキングだけれど、第二回目を今日の朝に実施した。
冬の間は寒くて身体が動かないから断念していたわけだが、気候を問題にするのであれば春の時点で可能になっていたわけなので、ここまで先延ばしにしたのは怠慢に他ならない。
流石にブランクが大きくて体力の低下が著しいため、以前と同様の感覚で歩き続けることはできず、終わった後の疲労感もまた格別なものとなっているけれど、再び習慣として地道に繰り返していけば、自然と肉体は強化されていくはずだ。

 

私に体力があるなら、もっと頻度を上げていきたいところではある。しかし、運動というのは連続で頑張り続けばいいというものでもない。
調べてみたところ、傷ついた筋肉がより強く大きくなる「超回復」が完了するまで、一般的には約48時間〜72時間の休息が必要らしい。
この時間が運動の直後を起点としているのか、筋肉痛の発生タイミングからカウントするのかは定かでないし、人体というのは機械と違って日々の調子によって状態が変動していくものなのだから、各々の体調に応じて運動に取り組んでいけばいいと理解しているけれど、それにしても私は回復が遅すぎるような気がした。
というのも、強い筋肉痛の発生は運動してから24時間前後ではあるのだが、痛みがなくなるまでの時間が非常に長いのだ。2,3日で次の行動に移れるほどの元気が、今の私にはない。
実際、先週末の散歩から筋肉痛を経て、再び違和感なく脚が動かせるようになったのは昨日の寝起きからだった。要するに、私の場合は約96時間〜120時間の間隔を空けなければ、満足に運動できないということになる。
これが運動習慣再開の初回後だったから、想定以上にダメージが大きかったのか、そもそも筋肉量や体力、食事量の少なさに起因する絶対的な回復速度の遅さが原因なのかは、現時点では判断できない。
それはそれとして、運動した後はちゃんと食べるべきなのだろうけれど……うっかり空腹を無視して眠ってしまい、食間18時間くらいなら平気で耐えてしまうのだから困ったものだ。

久しぶりに歩いていて気づいたことと言えば、歩行というのは全身運動であるという点だ。
もちろん脚部への負荷が最も大きいのだが、それ以外にも腹筋や、尻の上にあたる腰回りの筋肉も、かなり意識せざるを得ないほどに使っている。
さらに連動して腕を振るせいか、上半身もたくさん動かすことになるし、実のところ引きこもりにとっては非常にハードなのだ。
私の歩行速度が常軌を逸しているから、より大変になっているという側面はあるものの、弱りきった肉体に対する仕打ちとしては明らかに厳しい。そういうわけでは、もっと軽い負荷から入ったほうがいいのではないかと思わないでもない。

 

時間と距離を記録しているため一目瞭然なのだが、昨秋との比較で言えば、露骨に悪いスコアを叩き出している。
まぁ今は湿度が高くて蒸し暑いから、適度に涼しくて運動に最適な秋と比べてしまうのはフェアではないのだけれど、環境要因だけで縮まるほどのタイム差とも思えないのだ。
具体的な数字を書いておくと、昨年の最終回が8.2km/hのペースだった。ただ、これは秋というシーズンに限れば決して上位のペースではない。日によってコンディションが違うから、速く歩ける日もあればそうでない日もある。
ベストは9.3km/h、次点で8.7km/hを記録している。概ね、調子が悪くても8.0km/hは超えていた。

今年の初回、つまり前回のペースがどうだったかというと……かつての勢いは見る影もなく、7.4km/hという数字で終わっている。普通の人間の感覚からしたら、これでも十分に速いほうではあるのだろうが、私にとっては遅い。
そして、今朝方のペースが7.6km/hだった。まだ肉体的には万全とは言えないし、途中で何度も苦しくなってペースを落としてしまった感覚があるから、まだまだ伸び代は残っているわけだけれど、それでも先週末よりは運動能力が上がっていることがわかる。

面白いのは、一年前のデータだ。
つまり昨年の夏に、これまた久々に散歩を再開した時の話になるのだが、当時も習慣化した序盤は身体の鈍り具合に随分と苦しんだものだった。
その初回が、なんと7.4km/hとなっている。そして二回目が7.5km/h、三回目が7.7km/hだ。
きっと、自分の体力がほぼ限界まで落ちている時に発揮できる出力の最大値が、このあたりなのだろう。意図的にペースを調整しているわけではなく、いつも全力だから数字には信憑性がある。
確実に言えることは、運動を止めれば体力は落ちていく一方だし、定期的に続ければ徐々にパフォーマンスは上がっていくということだろう。
次回は来週の前半あたりになるだろうが、過去の経験から高確率で時間を短縮できると思われるので、楽しみになった。タイムアタックをしているわけではないけれど、純粋に能力の上限が上がっていく様子を自らの肉体で確かめられるというのは、素敵なことだ。