K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240305)

およそニ週間ぶりに体重を測ってみたのだが、多少は増えているだろうという期待に反して数字は減っていた。起きてから何も口にしておらずトイレを済ませた直後ということで、最も軽くなりやすい条件が揃っていたから仕方ないかもしれないとはいえ、最近は筋トレの効果を実感しているだけに意外なことだった。
数字から事実を述べるなら、筋トレによってさらに痩せてしまったということになるのだろう。もともと余分な脂肪、いわゆる贅肉をほとんど備えていない細身の肉体から、いったい何が燃焼されていったのか不思議ではあるが、ともかく「痩せたい」と願う一般人が求めているような結果を不本意ながら手にしてしまった形になる。体重を減らしたい世の中の有象無象は、きっと私の生活習慣を真似すれば楽に痩せられることだろう。まぁおそらく、食欲に支配されて気が狂ってしまうだろうが。
この状況から何が言えるかというと、筋トレは決して無駄ではないものの、同時に増量を目指すのであれば食事量をもっと増やさなければならないという一点に他ならない。これまで体重が減り続けていたのは、在宅時間が増えたことで身体から筋肉が落ちてしまったからだと考えていて、それは一面的には正しいのだけれど、単純に筋トレするだけでは取り戻せないらしい。年明けから私が続けているのは、なけなしの体脂肪を筋肉に変換する行為であり、確かに基礎体力の僅かな向上は見込めたかもしれないが、代わりに耐寒性能や活動エネルギーの持続力において低下を招いている可能性がある。よりシンプルに換言すると、もっと食べなければならない。
以前と比べて、プロテインの摂取頻度や量は増やしているし、他にも自分なりに頑張って食べようと努めてはいるというのに、まだ足りないのだろうか。適切な食事量というものは不明だが、胃腸が弱いせいで急に増やしすぎても非効率だし、バランスを取るのが難しい。
いわゆる三大欲求と呼ばれる要素について、健全な肉体と精神を持つ者は、それらを適当に満たそうとするのが日常における当たり前の営みなのだろう。ここ数年の私は、いずれも極めて希薄になりつつある。睡眠に関しては時期によって不安的だから過剰に欲する場合もあるが、眠りが浅く質が悪かったり不眠症になったりして上手く回らないことも珍しくなく、いよいよ人間として……というより生物として様々な側面において欠陥が顕著に見えるようになってきた。昔はこうではなかったのに……と思いながらも、性格的ないし体質的な傾向について考察してみると、実は自然な流れと捉えられないこともない。たとえば競走馬に対して言われることがある、成長に伴って元来の傾向が強くなっていくという話を当てはめてみると、妙に納得がいくのだ。
私は健康的に生活することができない、生まれながらにそういう存在なのかもしれない。