K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240109)

外で身体を動かすのがベストなのは理解しているけれど、出不精かつ極度の寒がりである私にとって、それを日課にするハードルは非常に高い。しかしながら、肉体強化を通年の目標として掲げた以上は、気候に影響されて怠けるわけにもいかないだろうと思うわけだ。
そこで重要になるのが、室内での運動なのだが……たとえば、より専門的にトレーニングに勤しみたいのであれば、エアロバイクなどを購入する手段もある。あるいは一時期、流行っていた印象のあるリングフィットを導入するのも、悪い選択肢ではないだろう。ただ、狭い室内に運動用の機材を置くのは気が進まない上に、どれだけの音が出るか不明なので迂闊に手を出すわけにもいかない。隣人からの迷惑を訴えている私が、逆に大きな物音を発するようになるのは意味がわからないし、その矛盾した状況に私の心は耐えられないだろう。一方で、ゲームは場所を取ることがないけれど、そもそもSwitchを所持していないという問題がある。昔は随分と家庭用ゲーム機で遊んだものだったが、最近はまるで興味を惹かれないため、わざわざコストを割きたくないという気持ちが強い。したがって、今の私にとって必要なのは、コスパの良い室内運動の方法を考えることだった。
散歩というのは特別な道具を使うことなく、自らの脚と体力さえあれば実施可能な、あらゆる面で効率的な運動と言える。似たような運動としてランニングが挙げられるけれど、体力のない人間にとって走るという行為は秒間あたりの消耗が激しすぎて、すぐに息が上がってしまう。そのため、なかなか長続きしないのだが、ウォーキングであれば一気に疲れることがなく、無理なく長時間の持続的な運動をこなすことができるのだ。つまり、理想を言えば自宅の中で歩き回りたいという話になってくる。
そんなスペースはないわけだが、突き詰めていくと、結局のところ大事なのは筋肉を刺激することであり、散歩を実施した時と同様の負荷が下半身にかかればいいという結論に行き着いた。要するに、ちょっと不格好な足踏みをすればいいのだ。やや尻を突き出して、大臀筋や太ももの動きを意識しながら、膝を微妙に曲げたり伸ばしたりを繰り返す。イメージとしては、競馬の騎手がレース中に保っている姿勢だ。細かく上下に震えることで程良く筋肉を破壊しつつ、しかしながらスクワットほど膝へのダメージはない。
短時間で済む分だけ脂肪は燃焼しづらいと思われるが、私の場合はむしろ脂肪が欲しいくらいなので、実のところ長々と歩くよりも合っているかもしれない。効果が実感できるまでは数週間を要するだろうが、感覚としてはウォーキング後と大きな差を感じないため、しばらく前向きに試してみようと思う。